バランス釜

アパートの賃貸物件を色々見てまわっているのだが、資料にる書いてある「お風呂:バランス釜」っていうのがわからなくて。「どんな釜なんだろう.....」「バランスをとって入る釜かなぁ....」とか、「バランスが悪い釜かなぁ..」とか、「ヨーロッパ風かな...」「もしや、五右衛門風呂では...」などと思い巡らせていた。物件を色々見ていると、ついに!?バランス釜を拝見しました。
要は、浴室の中に給湯器があり、というより風呂釜と給湯器が一体になっているやつ。長所としては、追い炊きができる。短所は風呂釜と一体化のため狭い.....。って感じ。

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昔の記憶

五右衛門風呂と言えば、昔々五右衛門さんが煮えたぎった鉄釜の中に入れられ刑罰を受けた風呂であるが、俺が幼い頃の風呂は、この「五右衛門風呂」だった。正確には、6歳まで。
風呂にはまず湯船の上にスノコが浮いている。マキに火をつけて直接鉄釜を熱するため素足ではとても入れない。ゆえに、湯船に入るとき浮いたスノコを足で沈めて湯につかるのだ。ドラム缶を風呂にしたような感じだな。
その後、小学校入学した頃から新居に引っ越した。新居は「太陽熱温水器」「薪(マキ)」「灯油バーナー」を使った環境に優しい「エコ風呂」って感じだ。夏場はだいたい「太陽熱温水器」だけで十分事足りる。真水でもシャワーを浴びれるくらいだから。
冬場はやっぱり『薪』をこめて風呂をたく。小学校高学年頃は風呂焚きが自分の仕事だったようなきがする。この仕事、大変そうに思えるかも知れないが、結構情緒豊かで感慨深い。
薪の中に、アルミホイルに包んだジャガイモやサツマイモを突っ込んだりして、兄弟に内緒で一人で食べたりして...。母親がそばでハーモニカを吹いてくれたときもあった。いつ、どこで練習したんだろう??って感心するくらい上手かった。

昭和初期を生きた古い人

みたいな内容になってしまった。今や、24時間オール電化...蛇口ひねりゃお湯が出る...ってのがあたりまえの現代だからね、自分も今その中にいるし。でも「風呂」に関してのワビサビを昔のように語れないのは残念。