ファンク

ドゥーイング・イット・トゥ・デス
昨日聞いたのが「ヒットマン」「ゴットファーザー.オブ.ソウル」の名をもつ「ジェームスブラウン(JB)」のベストヒットアルバムな訳であるが、このJBのバックバンドをつとめていたのが、この「JB‘S」。そして「JB‘S」名義の1stアルバムが「doing it to death」と言うこのアルバム。
メシオパーカー、ブーツィコリンズ、バニーウォーレルなどのアーチストを多数生んできたファンクの超名門校と言えるJB‘Sだ。
しかし、このアルバムはメンバーの人間模様が出てきてしまっている曰くつきのアルバム。
まず、「JB‘S」名義であるにもかかわらず、大将のJBが参加している。実はこれ、大将抜きでFUNKをやってみたいと言うメンバーの企画だったのだが、大将が許さなかったんだな。

『お前らみたいなヒヨッコに何が出来る!!俺のシャウトがなけりゃ、ファンクじゃない\(`o'") こら-っ!!』

と大将が言ったかどうかは知らないが、そんな感じで録音スタジオに乗り込んできたのである。
渋々とその状況のまま録音する事と.......。一曲目からもう大将のシャウト全開。
1曲目フレッドのトロンボーンソロの後、大将がひじょうに可愛がっていたメンバーのメシオパーカー(SAX)を紹介するところがあるが.......
「メシオ!?(誰だっけ..?)メシオ...メシオ...あぁぁ  メシオ!」
と、思い出したようにメシオパーカーを紹介する場面がある。一見、ブラックジョークのような笑いを誘うところではあるが、これが笑えない状況、冗談じゃない感じに聞こえてくる。

『俺様が手塩にかけたメシオよ、てめーが嫌ならいつでも出て行きやがれ、てめーなんてすぐに忘れる事が出来るゼ。』

って感じなのだ。
曲、後半にはメシオのフルートソロも入ってます。

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ちなみにJBは70歳になるのだが、今年の初めに、口論の末に妻を突き飛ばしたとして逮捕されました。自宅のベッドルームにて妻(33歳。若っ!)と口論になり、カッとなったJBが妻を乱暴に押してケガを負わせた、とのこと。相変わらずの「ヒットマン」ぶり。